我が集落での人口動態のコーホート分析なぞ
公開日: 2016年9月19日月曜日 ご近所さん
少しばかり数字をいじって遊んでみます
台風通過中。風もうるさい上、ぼろ家が心配で眠れないので数字で遊んでます。
田舎の離島の人口動態グラフ
国勢調査による年齢階層別人口の数字を元に、次の調査時にどれだけ増減しているかをグラフに落としてみました。
分析に使っているのは私の住む町全体の数字です。
年齢別人口の増減から見えてくること
田舎から出て行く子ども達
たとえば、平成17年に10歳~14歳だった689人は、平成22年には15歳から19歳に成長しています。で、689人いた子ども達が5年後に何人残っているかというと、415人に減っています。つまり、60%の子どもしか待ちに残っていません。
また、その後に続く、20歳から24歳になる5年間でも人口が3割ほど減っています。
15歳から19歳へ、また、20歳から24歳になるタイミングは、高校の入学と卒業が含まれます。
つまり、高校や大学の入学、就職のタイミングで島で生まれた人の半数以上が島を出ていくことがわかります。
そもそも離島の中に大学はありませんし、就職先もより取り見取りとは行きません。高校はあるものの、一校しかなく、高校の段階から島外に出て行く子もそれなりにいます。
人生のうち、一度は都会の暮らしを経験することは良いことだと思いますし、この世代での人口減はやむをえないかもしれません。
外から島にやってくる人たち
その後、20代後半になると島に入ってくる人が60%も増えています。
一度、島を出て戻ってくる人もいるのかもしれませんが、身近で出会う人たちの感覚からは移住者の比率が高いような気がします。
40代前半までは徐々に数が増えているのも移住者がおおいからでしょうか。
子育て世代も島を離れる
ただ、その後、45歳から49歳と55歳から59歳では人口が減っています。
私の周りでも、子どもの高校進学に合わせて島を家族で出る人がいました。
まだ小学生しかいないご家庭でも、「親の介護が落ち着いたら島を離れる」「子どもがサッカー上手いので島を出てサッカークラブに入れされてやりたい」といっているご家族がありました。
「親の介護でやむを得ず」島に戻ってきたというご家族もいらしたので、その辺りで均衡が取れているのかもしれません。
リタイア世代がやってくる
60歳から64歳の世代では微妙ではありますが、人が増える傾向があります。
定年退職した移住者や島の出身者が島に帰ってくるタイミングだからかもしれません。
と、これだけのデータでも色々な仮説が見えてきました。
本当は集落単位で診てみたいんですが、もっと細かい年齢別データや転出入のデータがあるといいけど、どこかに転がってないかなぁ。
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