離島の病院事情
公開日: 2016年10月6日木曜日 衣食住
骨折してしまいました
趣味の自転車でぷらぷらしていたら、転んで腕を骨折してしまいました。
そんなきっかけもあり、今まで健康に暮らしているときには気にならなかった病院事情を改めて調べてみました。
最寄の病院
離島の病院といえば、ドラマにもなったDr.コトー診療所を思い浮かべます。
漫画の世界ほどドラマチックなことは無いのでしょうが、私の住む人口500人弱の集落にもへき地診療所が設置されていて1名の常勤医がいます。
また、車で30分ほどかかるものの、島内一の集落にいけば病床数100床規模の総合病院もあります。
離島といっても総合病院があるので、かなり恵まれた環境なのだと思います。
へき地診療所での診察
今回の骨折では、始めは診療所に行きました。診療所、初体験です。
診療所は普通の個人病院のような様子ですが、空いていました。でも、病院スタッフはたくさん。ドクターのほかに事務の方、看護師さん2名の4名がいらっしゃる様子で、皆さん暇そうだというのが正直な感想。
他に待っている人もいないので、待ち時間も無くレントゲンで診断。
診療所の先生、専門は呼吸器科とのことで良く分からないからと、骨折箇所を固定だけして、結局は総合病院を紹介されました。
総合病院へ...
総合病院へは車で行くしかないのですが、腕を骨折していては車の運転が出来ず。
とはいえ、救急車呼ぶほどじゃないよなぁ、と困っていたら、診療所の方が電話をかけてくださり、総合病院の在宅医療訪問カーに乗せてもらいました。
総合病院での診察
総合病院は離島も都会も無く、普通の総合病院でした。
ただ、違うのは曜日によって専門医の先生がいる科といない科があるということ。お医者さんの多くは本土にあるグループの病院と掛け持ちで勤務をしているようです。骨折した日がたまたま整形外科の先生がいる日で助かりました。
離島治療の自治医科大方式と徳州会方式
離島の医療について調べていると、少し古いのですがDr.コトー診療所の理想と離島医療の現実というWebページがありました。
離島で勤務されていたお医者さんが書かれたページのようです。このページの話だと、集落にあるへき地診療所は自治医科大方式で町にある総合病院が徳州会方式でしょうか。
本土に行かずに、島の中で治療を受けられるのはいいなぁ、と患者として実感しました。
本土の田舎よりも恵まれているかも
島に総合病院があって、総合病院の中には産科もあります。鹿児島本土からいらした移住者の方から「鹿児島はお産できる病院が鹿児島市内に集中していて、病院まで車で1時間以上かかる場所もある」という話を聞いたこともあります。
専門医ではないにせよ、歩いていける集落内にへき地診療所がある上、産科の専門医が常勤している総合病院もあります。離島とはいえ、病院事情についてはかなり恵まれているかもしれません。
でも、実際は
でも実際は、船に乗って鹿児島本土の病院に罹る人が大勢います。
今回の骨折でも「あそこの病院じゃ、曲がってくっつくから本土の病院にいきな」と進めてくれた地元の方もいらっしゃいました。
お医者さんの腕は分かりませんが、競争原理も働かない離島ということもあるのか、お医者さんや事務の方の態度に殿様商売的な雰囲気は確かに感じました。
正直、健康なうちは田舎でも良いですが、年をとってきたり体に自由が効かなくなってきたら、都会の方が良いなぁ、と思っている自分がいます。
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