離島の携帯電波事情:県道でも通じないところがあちこちに

公開日: 2016年10月8日土曜日 衣食住

運転者じゃなくなって始めて気づいた携帯事情

離島の病院事情というエントリーで書いたとおり、骨折してしまいました。ギプスしながらでも両手でハンドル握れるし運転できなくはないのですが、駐在さんに聞いたら「危険運転だから駄目ですよ」とのことでバスで通院しています。

日ごろは自分で運転していますし、運転中に携帯をいじることはないので気づかなかったのですが、バスに乗っていると気づくことがありました。

集落の間は携帯のエリア外が多い

バスは島で一番立派な県道沿いに走っているのですが、バスの中で携帯をいじっていると、主要道路である県道沿いにもかかわらず携帯電話が通じないエリアがかなり多いことに気づきました。

離島といってもそこそこの広さのあるこの島では、集落は点々と存在していて、集落の間はちょっとした峠で分断されています。この峠道で電波が入りません。

もちろん、集落を外れて登山道に入っていけば電波が届かないだろうことは予測していたのですが、主要道路でも電波が入らないというのは新鮮な驚きでした。

一番がんばっているのはdocomo

あらためて各通信キャリアのサービスエリアマップを見てみると、どのキャリアも集落はカバーしています。

集落を結ぶ道についてはキャリアによる違いがあり、あるキャリアは本当に点々と結ぶだけ。一番がんばっているのがdocomoです。

元々、島に来る前に「ドコモじゃないとろくに電波入らないよ」といわれていたのですが、エリアマップを見るとそれが如実にわかります。

ただ、公表される人口カバー率にはこの集落を結ぶ道のカバー状態は反映されないんですよね。一時期、携帯キャリアの中にいた人間としては、これが「人口カバー率のマジック」だよなー、と懐かしい記憶を呼び起こすのでした。

人口カバー率の出し方

ちなみに、今の人口カバー率の出し方は国勢調査に基づく500mメッシュの人口が使われます。日本全国を500mのメッシュにわけ、その中の50%以上がエリア内になれば、そのエリア内すべてが圏内とする算出方法です。(その昔、私が携帯業界にいたころはもっと無茶苦茶でした)

つまり、ドコモさんががんばっているような、集落と集落をつなぐ道はそこに住む人がいないので、どれだけ充実させても人口カバー率の数字には反映されません。

田舎どころか人も住んでいないところにお金かけて電波を届くようにしても無駄でしょうという考え方です。

でも、そこに住んでいる人間にとっては家で使えるだけでなく、生活圏で使えることが大事なんですけどね。

電波つながりで、ラジオについて

最後に電波つながりでラジオの受信について。

カーラジオは島の特定の方角でしか聞けません。隣の島に中継局があるそうで、その島が見える場所からはきれいに音が入るのですが、山陰に入ると雑音だらけで聞けたものではありません。

逆に...というか、ラジオのチューニングをしていると中国語や韓国語のラジオが入ってくることもあります。これはこれで面白いですよ。

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